2011年2月26日土曜日

さても男とは・・・

歯医者の話である。
ここ十年あまり歯医者に行かなかった。最後に行ったのはヨーロッパの僻地、某国でのことであった。甘党のこととて、ジェリービーンズを食べていたらガリッと歯にあたったものがある。丁度その国の諸事に腹を立てていたところなので、ジェリービーンズにも腹を立てた。

「バ※ヤロー、どこの国でジェリービーンズに石を混ぜるやつがあるか!」

結論から言うとそれは石でもダイヤモンドでもなく、しかして銀の塊であった。私の奥歯にかぶせていた銀がジェリービーンズのねちっこさに負けたのだった。大変なことになったぞ。そこが日本であったなら私の不安はそれほどのことはなかったに違いない。

私は友人や火星人にまで聞いて回った。どっかいい歯医者はないかと。火星人の同僚が情報を持ってきてくれた。いいところがある、しかもタダだと。そんなうまい話があるわけはない。当時私は自分の英語能力の低さに自信満々だったから、再三確認してみた。何度聞いてもタダだと言う。曰く、大学の歯学部附属の歯科医院だと・・・。(←この点々は文字ではないが、この場合いかにも雄弁ではないか?)

治療の前に一筆取られるのは必至である。「この歯の治療に関しては当該歯や命を失うことがあっても一切不服を申し立てません」などと書いてあり、そこにサインさせられるのだ。

幸いにして他のちゃんとした同僚から有力な情報をもらい、事無きを得た。その歯医者は隣国であるB国で学び腕も確かなセンセイだったが、街中で出会うと通りの向こうからでもあたりはばからず大声で私の名前を呼ぶので閉口した。

さて、今回故障したのは前述のセンセイに治療してもらった歯であった。その治療が悪かったのではなく、ひょんなことから歯にヒビが入り、欠けたものと思われた。

私は当地(長野県某所)は1年半前に越してきたばかりで、行きつけの歯医者はなく、しかしてお隣りのサイトーさんの紹介で、ある歯科医院に通い始めることとなった。

当たり、である。いい先生に巡り会えた。治療が早く正確。予約が短期間の間に容易に取れる。時間に行けば、まったく待つことなく即治療開始。事前説明も十分。が、これだけではブログのネタにはならない。

かわいい歯科衛生士がいた。これである^^
俗に「夜目、遠目、傘の内」などと言う。しかし、当たり前であるが、彼女はマスクをしている。マスクをしている女性はヤローから見るときれいに見える。女性が事実を偽るための作業を念入りに行ったとして、それを差し引いてもこの 歯科衛生士さんはきれいでかわいい。

患者である私は大口を開けたマヌケ面で仰向けになっている。彼女は私にかぶさるようにして真剣な表情で私の歯の掃除などをしている。困るのは目のやり場である。彼女の目を見ないようにすればするほど私の目は彼女の目に吸い寄せられる。私の顔面上を横断して彼女の手がのび、あのチューチューホース(名前は知らない。唾液を吸い取る管のこと)をとる。彼女の二の腕の白くてきれいなことよ。私はさる欧州の伯爵の子孫なので、きれいな女性の二の腕やうなじを見ると遺伝的に噛み付きたくなる。

残念なことには今日で治療が終わってしまった。ああ、また歯が痛くならないかな~。

さても男とは・・・

2011年2月24日木曜日

もしもし・・・

もしもし、これを読んでいるキミ、何処へ行くの?え、わからない?ふ~ん・・・・、で、キミは誰?
それもわからない?それは問題だよ、キミ。自分が誰でどこへ行こうとしているのかわからないのにご飯はおかわりするんだねぇ。ん?腹が減ってはどこへ行こうにも歩けない、自分が誰かを考えることも出来ない?そりゃもっともだ。

さても人間とは異なものだなぁ。

我が家の庭に現れるタヌキやテンはエサを求めて毎夜毎夜さまよい歩く。鼻や耳、目の命ずるままに右に行ったり左に戻ったり。彼らは自分が誰かを考えることはしないし、どこへ行こうとしているのかもわからない(と思う)。それでいいのだ。彼らは神様の子達だから。

でも、キミはそうではない。口を開ければいっちょ前の理屈を並べるのだ、自分が誰でどこへ行こうとしているのかは答えられるだろう?わからない?じゃ、キミは何という半端な生き物なんだろうね。

人が人とは何かを知らずに生きるってなんかおかしくないかい?生き物だからメシは食うさ。でも、メシを食うために生きてるんじゃなくて、生きるためにメシを食うんだろ?

あいつはダメだ、などと言う。人間って人のことは見えるが自分のこととなるとからっきしみえないねぇ。逆だろ?人のことなんかどうでもまず自分ってモノが見えないと自分の存在の意味が怪しくなるだろ?いいの?それで。

ロシアは汚い。条約守んないし、野蛮だし。そうだよ、そんなこたぁ世界中誰でも知ってる。でも、北方領土取られたのは日本にも責任があるよ。ちゃんとセコムして、留守をしなければドロボーだって入ってこないでしょ?日本にはセコムする能力も金もあるよ。でも、やらなかったんだ。なぜか?

政治家のせいにしちゃだめなんだよ。政治家は我々が選んだんだから。買い物に行くときに、財布にいくら入ってるかを知らずに行くのは馬鹿だよね?日本人はそれを平気でやるんだ。ただし、逆をね。財布に500円入ってるのに、100円位だと思って99円のでん六豆を買って帰るんだ。本当はどら焼きを買いたかったのにね。こんなだからロシアや中国や北朝鮮はニヤニヤしながら日本をかまってるのさ。

さても日本人とは・・・

2011年2月23日水曜日

さても人間とは・・・

猫も杓子もブログである。最近はツイッターか・・・。その心とは・・・。

目立ちたい、わかってほしい。ブログとはこれらの内なる欲求を満たしてくれる、そして誰でもすぐ「即席モノ書き」になれる便利な道具なのだ。(お湯もいらないし)

しかしながら猫や杓子に名文を求めてもそれは酷というもの。ブログに名文なし。(名文書けるなら一文にもならんブログなんかやらない)かくしてブログの世界は駄文、迷文の花盛りになっている。

この混沌たるブログの大洋で孤軍奮闘しているのが我が生涯の友である(と、少なくとも私の側は思っている)二人のヤローどもがいる。彼らは私が幾分年上なのにもかかわらず、そんなことに頓着せず私を虐めては喜んでいる。が、小心な私の反撃は心のなかでのみ。

彼らは長くヨーロッパの僻地に隠れ住み、ブログをもってして日本の読者に欧州文明の悪口を喧伝して恥ずるところを知らない。しかしてその文章である。

ひとりを仮にその名を Snigel (スニッゲール、或いはスニーゲルと発音。スエーデン語でカタツムリのこと) とする。彼はブログ界の古参である。彼の文章は立板にイカ墨を流したように明快で、その内容(ネタ)は多少偏質的ではあるが、万人を幸せにする。
「才あるものは才に溺れて赤誠足らず」などとは言わせない。彼は才が溢れていても赤誠がある稀な人である。

さて、もうひとり、仮に彼の名を ひできす とする。長身でイケメンで頭と性格がいいだけの、他に何にも取り柄のないおっさんである。この御仁、さる大学でプラズマ何とか学を修めただけのただの無教養かつビンボー人でもある。にもかかわらず彼の文章は・・・いいのだ。理系の人間はまれに文系の人間のそれを凌ぐ文章力を持っていることがある。彼がその典型である。

このふたり、お互い助け合い、足を引っ張り合いながら同居すること約10年である。ホームズとワトソンだってそんなに長くは同居していないはずなのに。
いかにも二人はブログ界の白眉である。ここまで書けばこの文章を読んだ大姉大兄に於かれては彼らのブログを読みたくなるであろう。が、私は彼らに嫉妬するのあまり、ここにそのURLなんぞは掲載しない。彼らの名前を検索すれば失念のあまりオシッコをちびるくらい沢山ヒットすであろうから。(検索の折にはそれぞれの名前とアイルランドと入れて欲しい)

なんでこんな事書いたんだろう・・・。今日は歯医者に行ってかわいい歯科衛生士に歯石を取ってもらった話しを書くつもりだったのに。奴らの呪いか・・・。くわばらくわばら。