2014年8月4日月曜日

野鳥貸家 シジュウカラ先生、スズメ先生

春に鳥の巣箱を作った。それを6月の下旬に庭の木にかけた。ヤマガラやコガラ、そしてシジュウカラやヒガラなどが入ることを期待した。彼らはその時既に営巣の真っ最中だった筈で、巣を選ぶのはそれを遡る事数ヶ月前だと言う。つまり今営巣の時期だからと言って巣箱を掛けても、時は既に遅いのであった。

屋根はガルバリュウム鋼板葺き片流れ、壁と床は厚さ12ミリの合板造りで、まあまあの出来栄えであった。これを自慢したく、知人に写真を送ったところ、出入り口が大きすぎて、スズメや他の野鳥に襲われる可能性を指摘された。

改めて電子頭脳網(ネット)の投稿動画を調べてみたら、なんとシジュウカラの巣がスズメに襲われ、雛や卵が壊されたり連れ去られたりしている。これを見た人々の感想が述べられているが、大方は、これは自然の摂理だ、と言うものであった。かく言う私もこれには賛成だが、贔屓にしている野鳥のために作った巣箱が襲われて、中の卵や雛を殺されるのは、心中穏やかならざるものがある。

結果スズメは、前述カラ族(いづれもスズメの仲間であるが)よりわずかに大きいことから、玄関を心もち小さくするだけで、取り合えずは襲われずに済みそうである。一辺10センチほどの四角く切った合板に直径28ミリの穴をあけ、白く塗った後でこれを元の玄関の上から螺子で留めた。私はこの意匠を気に入っているが、果たして野鳥たちはどうだろうか・・・。

どうせ今季は店子(たなこ)は現れないだろうと思いながら、庭木の高さ3メートルほどのところに掛けた。なかなかいい眺めである。先ごろ自作した西洋濡れ縁(ウッドデッキ)から良く見える。借り手が現れるのは来年の春、4~5月頃だろう。

と思っていたら、早くも下見に来ているつがいがいた。シジュウカラの気の早い(遅い?)オスが婚約者を見つけて、

「ねぇ、ぼくとっても素敵なおうちを見つけたんだ。一緒に見に行こうよ」
「あら、このおうち確かにいいわね。それに大家さんがとってもいい男だわ」
「そうだね、ぼく、来年まで待てない。もう結婚しちゃおぅよ」

と言うわけで7月も末というのに、私の人生初の店子がこの貸家に交互に出入りするようになった。シジュウカラは巣作りをするのはメスだけだと言う。交互に出入りするのは卵があるか、もう孵化しているかのどちらかだ。どちらもおおきな芋虫をくわえて出入りするようになった。


慌てたのは私であった。ご近所の複数の人の話によると、スズメよりヘビが危ないとのことである。そのうちのひとり、K氏はわざわざアオダイショウが庭に掛けた巣箱を襲っている真っ最中の写真を見せてくれた。私はタバコは吸わないのであるが、わざわざタバコを買ってきて、水に浸けて巣箱を掛けた木の根元に撒いた。ヘビはニコチンを嫌う由である。もったいないので、水に浸ける前にタバコ一本に付き2~3服吸った。うまかった。が、十数年前に禁煙したので、これを再開するつもりはまったくない。やはりこれは毒だと思った。

巣を掛けた木の根もとの薮を払った。ヘビがこれを伝って侵入するのを防ぐためだ。2~3メートル東にはリョウブの木があり、ここには野鳥食堂(参照)がある。これがあると他の野鳥たちも頻繁にやって来る。撤去決定。私としては、もはや店子の彼らとともに子育てをしているの心境である。

朝スズメの群れがやって来る。気がつくたびにレーザーポインターで追い払う。彼らの縄張りはお隣のS邸である。昨年はS邸の軒先にスズメバチが大きな巣をつくり、彼らがいなくなったと思ったらスズメが巣作りを始めた。スズメバチの巣にスズメが巣を作った。スズメは、わが野鳥食堂でも餌皿の中に居座ってひまわりの種を食い荒らす。シジュウカラやヤマガラなどは一粒くわえては移動して別の枝に留まり、これを食べる。スズメが餌皿にいる間は辛抱強く待っているが、彼らが去った後には皿の中にひまわりの殻しか残らない。

投稿動画で野生の実態を見て以来、スズメが嫌いになった。理不尽であるが、私はこの理不尽を学ぶために生きている。それにつけてもシジュウカラ夫婦の甲斐甲斐しさよ。この暑さの中、雛たちのために一所懸命芋虫を運び続ける。


    ↑ 出入り口の左の小枝に一羽のシジュウカラが見える



おまけ・・・手作りの西洋濡れ縁。広さ11畳ほど。この画像の左手に
               栗の木があるが、野鳥貸家はそのすぐ左にある^^;


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