2015年5月14日木曜日

野鳥貸家 2

ここ佐久の御用邸も一昨日の台風を無事やリ過ごして、今日は文字通り初夏の好日となった。

2週間ほど前に、南にあった薪小屋を解体した。幾星霜と言えば大げさだが、数年の間薪小屋として使ってきたが、ついにその役目を終えた。屋根材を安く上げるために、色々工夫を重ねたが、限界を超えた。雨漏りが激しく、用をなさない。

金属や樹脂製の波トタンを張ればよかったのだが、農業用のマルチと呼ばれる真っ黒な薄いシートを張った。使い古しの合板の屋根に、雨さえ防げればよいのだとこれを張った。数ヶ月の洋行から帰って私が見たものは、切れ切れになって風にたなびくマルチの無残な姿だった。元より骨組みもまったくの有り合わせで作った。薪が一杯に入っているときは、薪と天井の間に車用のジャッキをかませて屋根を支えた。小屋が傾き始めるとそこいらにあった太目の木の枝などでつっかえ棒をしており、見苦しさでは天下の一級品であった。

一昨年の1mに近い積雪や、あまたの台風にも耐えて来たのだが、取り壊しを決行した。とは言え、近いうちに薪小屋を兼ねたあずま屋を建てようと思っている。優美にして堅牢、安価にして便利なものにするつもりである。中に手作りの木製の椅子と食卓を置いて、お茶を飲んだり、野鳥を観察したりするのである。

そう言えば、今年も野鳥貸家に店子(たなこ)が戻ってきた。昨年と同じくシジュウカラである。貸家は昨年のうちに分解清掃しておいたものだが、今年はやけにスズメが我が野鳥貸家に固執していた。スズメは入れない玄関にしておいたはずだが、ついには出入りを始めた。(彼らダイエットでもしたのだろうか@@)玄関の寸法は昨年と同じはずであるのに・・・。

あまりのスズメの図々しさに私は重い腰を上げた。四角い合板の真ん中をくり貫き、玄関の寸法を28mmから27mmほどに狭めて塗料を塗り螺子でとめた。これからがおかしかった。スズメが昨日と同じように我が貸家に入ろうと頭を入れる。が、それ以上胴体は入らない。どうしても入らない。何回も試みるのだが、入らない。同じスズメかはわからない。でも、これを彼らは日中何回も繰り返したのである。私は見ていた。おかしさと、ザマーミロと、少しの同情をもって観ていたのである。

実際この1mm前後の間の寸法が彼らには大きいのである。やって来たシジュウカラにもこの寸法は狭いらしく、しきりに間口を広げようと、キツツキのようにコンコンやっていた。気の毒におもうが、仕方なし。

つい数日前よりシジュウカラのつがいが交互に出入りをするようになった。シジュウカラはメスだけが巣作りをするそうで、オスメスが交互に出入りをするということは、既に中に卵があり、孵化しているということである。先ほど双眼鏡で覗いてみたら、どちらも口ばしに虫をくわえている。

一方、庭の東にかけた巣箱には誰も借り手が現れない。冬の間、シジュウカラとスズメが交互に訪れていたが・・・。(こちらはスズメは入れなかった)この玄関の寸法だと利用できるのは、シジュウカラ、コガラ、それにヒガラのみだと思われる。これ以上小さな野鳥は日本にはいないらしい。

なにか他にも書くことがあったような気がするが、思い出せない。

いつも私のブログを読んで下さっている海外と日本の方々、頑張ってください。そして頑張らないで下さい。

                (あら、怪しいオヤジが見てるわ。気をつけなきゃ)


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